2009年8月27日木曜日

松の湯 交通案内

会場:松の湯二階
住所:新宿区山吹町16
東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅 2番出口より徒歩8分
*1階銭湯に入らず、正面入り口左手にある階段を上がると展覧会場です。



会場の松の湯は、1階は今も銭湯として営業しています。
2階は以前はマッサージ室とサウナを兼ねていましたが、今は空きスペースとなっており、今回展覧会場として使用させていただくことになりました。
赤いベルベッドの壁や、シャンデリア風の電球カバー、ピンク色のタイルのトイレなどかなり昭和な匂いのする空間です。
お越しの際は、作品だけでなく、この空間もお楽しみいただけるかと思います!



2009年8月26日水曜日

壁立ててます。




一部壁立てました。黒野くんがほどんとやってくれました。黒野くんと木材を買いに行って、車が木材だらけになった。運転している黒野くんの頭が木材に当たっておもしろいのでじろじろ見ました。しんぞうさんが持ってきていた諸星大二郎の壁男をチラ読みしてしまったので、壁を立てて壁男に悪いと思いました。

2009年8月25日火曜日

みんなで掃除しました

6月某日。
銭湯2階を皆で掃除。じゅうたんに埃が何センチも積もっていて、そういうものをはぎとるように落とすと床の色が変わった。
場所の雰囲気と、空間がつかめてくる感じがしておもしろかった。



2009年8月18日火曜日

展覧会概要

 ■ 展覧会タイトル
「柔らかな器—感覚の境目を行き来する6人の作家」

 ■ 会期
 2009年9月14日〜10月4日(会期中無休)
 月〜金16:00-21:00 土日祝11:00-19:00

 ■ 会場
 松の湯二階(新宿区山吹町/江戸川橋駅より徒歩8分)

 ■参加アーティスト
 工藤春香、黒野裕一郎、塩川彩生、塩谷良太、しんぞう、平川正

 ■主催/企画
 柔らかな器実行委員会

 ■助成
 野村国際文化財団 

 ■協賛
 galeria de muerte有限会社レモン 東京陶芸器材株式会社ターナー色彩株式会社

 ■協力
 松の湯

 ■認定
 社団法人企業メセナ協議会

「がるりプロジェクト」を開催します!

本展「柔らかな器」のほかにも、近隣のギャラリーを散策するツアーをがるりプロジェクトが企画してくれました!

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がるりとは、ギャラリーのこと。
がるりバック(*1)にガルギリ(*2)を詰めて、
みんなでピクニック&ギャラリー見学。
てくてくその日のアートを集めてあるきます
その街の自然に触れたり、地元の商店街に立ち寄ったり、秘密の場所を見つけたりしながら
一緒にギャラリー見学しませんか?


(*1)がるり遠足のためのバック。遠足をもっと楽しくするために・・・・homam*さんオリジナルバックをプレゼント。homam*→http://www.homamoh.com/banana/


(*2)がるり+おにぎり=ガルギリ。この日用に特別のおにぎりを1個用意します。
「同じ釜の飯を食う」、そこからうまれるコミュニケーションは血や骨を作っていくと思います。

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がるり遠足&ピクニック
日にち: 9月26日(土)
集合場所: 江戸川橋駅2番出口
集合時間: 11:00
参加費:1000円(がるりバック+ガルギリ付き)

申し込み方法・問い合わせ:garuriproject@gmail.com まで
詳細はHPで : http://garuriproject.com
主催:がるりプロジェクト

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イベント情報

下記の日程でイベントを開催します。

9月14日(月)19:00-21:00 オープニング
9月19日(土)16:00-16:30 ライブペインティング しんぞう+工藤春香(朗読:月乃光司)
      16:40-17:40 アーティストトーク パルコ木下+しんぞう+工藤春香
9月20日(日)16:00-17:00 アーティストトーク 塩川彩生+工藤春香
9月27日(日)13:30-15:00 子どものためのワークショップ 工藤春香+塩川彩生+しんぞう
10月3日(土)16:00-17:00 アーティストトーク 黒野裕一郎+塩谷良太+平川正

平川正


平川正
Tadashi Hirakawa
1980年広島県生まれ.
本来、彫刻が持つ重量感を越え、重力が逆転した彫刻に挑み、海の中で自由に形を変えながら浮遊するくらげをモチーフにした木彫作品を制作している。
Born in Hiroshima Prefecture in 1980.
Hirakawa, challenging the solidity of conventional wooden works, carves wooden sculptures that have reversed the sense of gravity. His works have the motif of floating jellyfish in the sea, freely changes shapes.

しんぞう


しんぞう
Sinzow
1974年神奈川県生まれ。
内面をさらけ出しているような、歪んだ表情や強迫的な目をした人物など強烈な印象を与える作品を描いている。
Born in Kanagawa Prefecture in 1974.
Sinzow’s works reveal the inner world of people through tortured expressions or threatening eyes, leaving strong impressions on the viewers.

しんぞうホームページ http://www.sinzow.com/
しんぞうブログ「しんぞうばくばく日記」 http://sinzow.exblog.jp/

塩谷良太


塩谷良太
Ryota Shioya
1978年東京都生まれ。
貝とクリップが融合した作品を、陶という工芸的な素材を用いて制作している。大小さまざまな大きさのクリップを制作しており、時に本人や氷を挟むほどの巨大なクリップが登場する。
Born in Tokyo in 1978.
Shioya’s sculptures are a combination of shells and clips, using ceramics. He creates clips of various sizes, Sometimes so large as to clip up ice blocks or the artist himself.

塩谷良太ホームページ
http://www.shioya-ryota.com/

塩川彩生


塩川彩生
Ayao Shiokawa
1978年神奈川県生まれ。
鏡の中のようなぼんやりした世界を、淡い色彩と繰り返されるモチーフで構成された作品を、木版技法を用いて表現している。
Born in Kanagawa Prefecture in 1978.
Using the art of woodcut, Shiokawa expresses a dim world similar to being on the other side of the mirror. Her works are composed of light colors and repeated motives.

黒野裕一郎



黒野裕一郎
Yuichiro Kurono
1981年大分県生まれ。
取り壊し予定のビルや屋外での展示を数多く行い、周囲の環境によって刻一刻と作品が変化して見えるインスタレーション作品を展開している。
Born in Oita Prefecture in 1981.
Kurono’s installation works gives an impression of varying hour to hour depending on the surrounding situation. His works have been exhibited on numerous occasions outside and in buildings to be demolished.

黒野裕一郎ホームページ

工藤春香



工藤春香
Haruka Kudo
1977年東京都生まれ。
山や川などの自然風景を想起させる静けさと、まるで生き物が蠢いているようでもあるエネルギーを併せ持つ心象風景を描いている。
Born in Tokyo in 1977.
She paints imagined sceneries that remind viewers of both the calmness of natural surroundings and the roaring energy of living things.

2009年8月12日水曜日

「柔らかな器ー感覚の境目を行き来する6人の作家」

「器」は容れ物だけでなく、人の度量も指すおもしろい言葉です。「柔らかな器」は想像力でいくらでも変えることのできる美術という枠や周囲の環境などの「器」と、それに対応する可塑性のある「器」をイメージしています。本展で紹介する6人のアーティストは常に変化する周囲の環境という器のなかで、どんな作品=器によって、自分自身の五感と向き合っているのでしょうか。

本展の出品アーティストは30歳前後の若手作家です。ロスト・ジェネレーション(失われた世代)と呼ばれることすらあるこの世代は、泡のような好景気の後に思春期を迎えると、地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災がおこり、20歳前後で911がおこりました。この世代の感性には、あきらめと期待の混じった感覚、老いた穏やかさと無防備さが同居する、奇妙なやわらかさがあります。彼らが現代美術の目新しさや、純粋に創るという直感に頼らず、美術というまっさらな器の中に自分なりの方法で無限を作り出していく感覚に寄り添っていただければと考えています。

アーティストの発起による本展の舞台は、銭湯の二階部分です。一階は今も営業中の現役の銭湯です。6名のアーティストの新作を、今は使われていない風呂場や休憩室、脱衣所などさまざまな表情を持つ会場で、是非ご堪能下さい。